政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖
- 第11収容所の元看守によると、収容所当局者は、収容所を定期的に訪問する上級幹部による性的虐待の相手として女性収容者を差し出していた。幹部が性的暴行した後、犠牲者は殺された。
(e)飢餓、強制労働、疾病
第15政治犯収容所の革命化区域に収容されていた収容者の一部を除き、収容者は思想的に改善不能とみなされていた。釈放される望みはなかった。飢餓、苛酷条件下での奴隷労働により死んでゆくように仕向けられ、それは最少のコストで最大の経済的利益が得られるようにするためであった。政治犯収容所元看守アン・ミョンチョル氏は次のように説明している。
「[政治犯収容所の]収容者は人間として扱われていなかった。釈放などあり得なかった。記録は永久に消去された。苛酷労働により収容所内で死ぬことになっていた。私たちは、収容者は敵と考えるように訓練されていた。私たちは彼らを人間と見なかった。」
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シン・ドンヒョク元収容者も同じ結論であった。調査委員会への証言でこう述べている。
「北朝鮮の権力者たちは私たちが死ぬべきだと考えていた。私たちは生きるに値しない。彼らは私たちの命を永らえさせているだけであり、生かしておくのは彼らのために生産活動を行うためであり、働きながら死んでゆく身だった」