政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖
- キム・ヘスクさんは第18政治犯収容所での処刑を何度も見た。看守の命令への不服従、脱走の試み、食べ残しを求めての看守居住区域への侵入により収容者が処刑された。
- 元収容者によれば、2007年、燿徳の第15政治犯収容所で男性2名が処刑された。空腹のあまり居住区を出て山に食べ物を探しに行ったからである。収容所当局は大掛かりな捜索を実施して発見し、他の収容者の面前で即決処刑した。
- キム・ヒョク氏は、チョンゴリ(咸鏡北道)の第12教化所にいたわずか3ヶ月の間に4件の公開処刑を目撃した。被害者の1人は刑務所の倉庫から食べ物を盗んで即決処刑され、別の1人は脱走使用とした。残りの2人は重大犯罪を繰り返したため裁判所から処刑を宣告された。
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政治犯収容所および通常刑務所の収容者は秘密処刑されやすかった。基本的人権はないとみなされ、政治犯収容所の収容者の場合は、外界との接触を絶たれていた。収容者の殺害は隠蔽がきわめて容易であった。遺体が家族に返されることはなかったからである。調査委員会は、収容所および取調拘置施設での秘密即決処刑にじて信頼できる直接体験報告を入手している。