金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈(2)偶像化に立ちはだかる実母「高ヨンヒ」

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北朝鮮で在日朝鮮人帰国者たちが、幸せに暮らしていることを紹介する「帰国者だより」というコーナーに高ギョンテク自身が手記を寄せていた。そのなかに気になるくだりがある。

朝鮮画報1972年12月号

「1929年のある日、わたしは愛する父母や兄弟と別れて小舟に身をまかせ、玄界灘を渡り日本へやって来たのである。私は大阪についたその日から、民族的蔑みをうけながら、日本人の経営する「広田裁縫所」で働いた。」