北朝鮮で拘束・死亡の米大学生「歯が不自然にズレた」謎は明かされるか
しかし、それがハッキリしているのは1968年に拿捕された米海軍艦艇「プエブロ」号の乗組員への暴行についてであり、その後に拘束された米国人からは、拷問はなかったとする証言も出ている。
だがいずれにしても、北朝鮮側はこの民事訴訟で正式に抗弁する手続きを踏んでおらず、裁判が両親の側に有利に進む可能性は高い。
今年、北朝鮮との非核化対話が始まって以降、トランプ政権はこの問題に特別な関心を示していなかったのだが、財務省が声明で言及した手前、仮に裁判で注目に値する判決が出たら、ホワイトハウスも自国民の主張と自国司法の判断を重視せざるを得なくなるのではないか。そうなったらトランプ大統領は、今後の北朝鮮側との対話の中で、判決への対応を求めることになるのだろうか。
裁判の行方が注目される。