金正恩の「肥満」と「処刑」が同時期に始まった必然

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この十大原則というものは、北朝鮮において憲法の上位に置かれてきたもので、いわば金王朝の独裁を絶対化するための「掟」である。

今振り返って見れば、金正恩氏が語った「内部での戦争」や十大原則の改定は、いずれも張成沢氏の除去とそれに続く大粛清を意識していたように思える。

それならばなぜ、金正恩氏はこうまで周到に張成沢氏の粛清を準備しなければならなかったのか。張成沢氏は中国からの信頼が厚く、それが粛清の一因になったとされている。実際、張成沢氏の処刑を受けて中朝関係は悪化した。だが、張成沢氏と中国の関係がどれだけ深く、また両者が共同でなんらかの計画を持っていたかどうかについては、詳らかにされていないことが多い。

金正恩氏は、果たして何に怯えていたのだろうか。(おわり)