抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「人道に対する罪」の実態(3)

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ところが港に着いた瞬間、乗っていた幹部や乗組員全員が軍の防諜機関に連行されてしまう。従業員たちはトウモロコシの到着を喜ぶ一方で、逮捕情報に憤りを隠せなかった。

結局、幹部8人は公開銃殺されることになった。刑場に連行されてきた彼らは、目隠しをされた上にひどい拷問を受けたせいか、まともに歩けない様子だった。見守る人々の間から、「私腹を肥やすためじゃなかったのに銃殺はひどすぎる」とのささやきが漏れた。

8人は柱に縛りつけられたまま、自動小銃で数十発の銃弾を浴びた。銃声の残響がやむと住民たちがあちらこちらで「銃殺なんてひどいじゃないか」と騒ぎ出した。

ある中年女性はマイクを手に、こう叫んだ。