日本国内で金正恩氏の「特命活動」が始まっている

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とくに月曜日の抗議行動は、警察に無届けで行われたようだ。現場が混乱すれば、逮捕者が出る可能性もあった。集団脱北が「拉致」であろうがなかろうが、朝鮮総連がそれだけのリスクを冒してまで駐日韓国大使館に抗議を行うことに、何らかの効果や意義があるとは考えられない。

もしかしたら今回の抗議行動は、朝鮮総連の金正恩氏に対する忠誠心をはかるため、本国が指示して行わせたのではないか。そして、本国での立場が弱まりつつあった朝鮮総連の指導部が、これに飛びついたのではないか。

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故金正日総書記は、朝鮮総連に対して「本国批判」を行うよう指示したことがあった。朝鮮総連に対する日本社会からの信頼を回復させ、日朝間のパイプ役としての役割を高めさせようと狙ってのことだった。

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そんなことをしたのも、金正日時代にはまだ、北朝鮮と日本の間に、対話によって関係を改善する余地が残っていたからだろう。しかしその後、日本政府が国連で北朝鮮の凄惨な人権侵害の実態を告発するに及び、そのような余地はほとんど無くなっている。

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果たして、対話をあきらめた金正恩氏は今後、朝鮮総連にどのような役割を担わせようとしているのだろうか。