「愛人で処刑はやりすぎ」北朝鮮軍内で金正恩氏への不満うっ積

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銃殺刑の方法は、とくに言及がないことから、金正恩党委員長お得意の「高射銃」によるものではなかったようだ。だが、たとえ自動小銃が用いられていても、その現場が凄惨なものであったことは確かだ。

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ちなみに政治委員の罪名のひとつである「私生活の乱れ」だが、具体的には2人の愛人を囲って贅沢三昧をしていたということらしい。政治委員は軍内で党を代表する存在であるため、彼の行為が「党の権威を大きくき損した」として重大視され、処刑にいたったということのようだ。

これに対して軍幹部の間からは、「果たして銃殺までする必要があったのか」「やりすぎじゃないのか」との疑問の声が聞こえるという。

消息筋は、こうした反応は、以前なら考えられなかったものだという。心の中でそのように思っていたとしても、うっかり言葉にすれば、どのようにして当局に伝わるかわからないからだ。だが、「最高指導者による粛清が度を越したため、これまで息を殺し恐怖に震えていた幹部たちも、そろそろ我慢できなくなっているように見える」と消息筋は語っている。