「やり手の女性社長」を裸同然で放り出した金正恩政権の謎の動き
ところが、そのような政策は失敗し、国は大混乱に陥った。それを傍から見ていたであろう金正恩党委員長は、市場経済にはできる限り介入せず保護する政策を取ってきた。
最近になり、トンジュの持つ利権を国が取り戻そうとする動きは現れていたが、このように強引に行われることはなかった。
実際、平壌出身の脱北者は「納得できない」「それで違法になるならば、トンジュの不動産投資も違法扱いになってしまう」との反応を示している。政府は、不足する住宅建設予算を補うため、マンションの部屋を譲渡する見返りにトンジュの投資を募る。完成後にトンジュは部屋を売って利益を確保するというものだ。
(参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故)