北朝鮮の「通勤列車」が再開…しかし終点はなぜか「政治犯収容所」
軍事用のディーゼル機関車を民生用に転換し、トンジュ(金主、新興富裕層)が供給する燃料で運行するというものだが、そのひとつが北朝鮮の物流の拠点、平城(ピョンソン)から順川(スンチョン)を経て無盡台(ムジンデ)までの50.8キロを結ぶ通勤列車だ。
かつては1日2回、ディーゼル機関車ではなく電車が運行されていたが、「苦難の行軍」以降は電力難で運行できなくなったため、地域住民はソビ車を利用していた。
地域の鉄道局は、ソビ車を所有するトンジュが大儲けする様子に刺激され、ディーゼル機関車を利用して列車の運行を再開することにしたのだろう。