公開処刑は空から見られていた…証拠をつかまれた金正恩氏

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北朝鮮当局は最近になって公開処刑を再開したと見られているが、人間を文字通りミンチにするようなZPU-4が使用されているとの情報はまだない。また、1年間に韓国入りする脱北者の数は減少傾向にあり、今後、どれだけの目撃談が集まるかもわからない。

ただ、金正恩党委員長が核兵器開発で世界の注目を集めた結果、北朝鮮の人権問題もまた、主要国の関心の的となっている。世界の耳目が北朝鮮に向かう中で、今後も繰り返されるであろう公開処刑の実態を隠し続けるのは不可能だろう。

米トランプ政権が人権問題に熱心とは言えないことは、金正恩氏にとっては幸いだった。米国から対価を引き出す「カード」として使える核兵器とは異なり、恐怖政治で支えられた金正恩体制の根幹に触れる人権問題では、北朝鮮は決して妥協できないからだ。トランプ大統領が人権問題から目を背けてくれたからこそ、米朝対話はどうにかここまで来たのだ。