130人が犠牲「水族館の惨劇」のあり得ない結末

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「建設会社」というものが存在しない北朝鮮では、重要施設の工事は軍の工兵部隊や治安機関が抱える建設部隊が担当する。しかし、これらの人員は常に大型プロジェクトに張り付いており、頼んでも来てもらえる状況にはない。

そのため北朝鮮では、一般住民や工場労働者が当たり前のように建設作業に動員されているのだ。そして過去には、エリートである党幹部や外交官らが現場に動員された結果、たいへんな大惨事に発展した事例もある。

韓国の情報機関・国家情報院(国情院)の次長や大統領補佐官、駐日大使を歴任した羅鍾一(ラ・ジョンイル)氏の著書『張成沢の道』(原題)によれば、事件は1978年の春に起きた。