サプライズ米朝会談実現でも「文在寅はずし」は終わらない
北朝鮮が腹を立てているのは、韓国が米国との協調を優先し、南北首脳会談で合意したはずの経済協力に、文在寅政権がなかなか踏み出そうとしないからだ。もっとも韓国としても、北朝鮮の非核化が進展していない以上、おいそれと経済協力に踏み出すことなどできない。
そこで文在寅政権は、米朝対話の「仲介者」を自任して当事者としての立場を守ろうとしてきたわけだが、北朝鮮は「(韓国の)仲介など不要だ」と明言している。これを受けて韓国メディアは、北朝鮮が板門店での米朝首脳の対面の場から、文在寅氏を締め出すのではないかと心配したわけだ。