「後悔しても手遅れ」北朝鮮、文在寅政権の“妄想”に警告
文在寅大統領は会議の冒頭、歴史問題や輸出規制措置を巡って日本を批判すると同時に、「来年度予算は、誰も揺るがすことができない強い国への足場を築くことに特別に主眼を置いた」と強調したという。
経済政策でまったく良い所のなかった文在寅政権が、いきなりこんな大盤振る舞いをして大丈夫かと心配になるが、特に外交・国防予算への力の入れようが気にかかる。
文在寅氏は、「強い国の基盤である自主国防能力と外交能力を裏付けるための予算を増やした」とし、「国防予算は今年度比7.4%増え、史上初の50兆ウォン兆で策定した」と誇示。
さらに、「兵器システムの国産化と科学化を最優先目標とし、次世代の国産潜水艦の建造などを通じて戦力を補強し、国防分野の研究開発を拡大して核心技術を確保することに重点を置いた。防衛産業が民間経済の助けになるようにした」と説明した。
しかし、今このタイミングでの軍備拡大は、文在寅政権にとって非常に難しい問題を引き起こしかねない。
北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は24日、韓国政府が最近発表した「2020―2024国防中期計画」で、北朝鮮の脅威に対応するための「戦略的抑止能力の確保」などがうたわれていることなどに反発し、「われわれと力で対決してみようとするのは、極めて愚かな妄想」だとする論評を掲載した。
論評は「南朝鮮当局の軍事的妄動は北南軍事分野合意書を履行する意思が全くないということを世界に今一度、自らさらけ出した」と指摘。「われわれの重なる警告を無視して南朝鮮当局が引き続き無分別に振る舞うなら、高い代価を払うことになる」としながら、「後悔はいつも、手遅れである」と強調している。
文在寅政権は恐らく、国防予算の拡大は「多様な危機」に対応するためと説明するだろう。しかし、最近の金正恩党委員長は、文在寅氏の言うことをまったく信じていない。
(参考記事:「何故あんなことを言うのか」文在寅発言に米高官が不快感)
そもそも、こうした大型の財政計画は、もっと時間をかけて練るべきものではないのか。経済オンチの文在寅政権が急ごしらえしたこの財政計画こそ、韓国に「危機」をもたらすのではないかと心配でならない。