朝鮮の文徳渡り鳥保護区で絶滅危機種の水鳥の群れを観察

【平壌9月10日発朝鮮中央通信】最近、朝鮮の平安南道文徳郡にある渡り鳥保護区で全地球的に絶滅危機種であるヘラサギの群れが観察された。

トキ科に属するヘラサギは世界的にその数が3000余羽しかいない珍しい鳥である。

今まで各保護区では、この鳥が10羽以上観察されなかった。

去る6月、国家科学院生物多様性研究所の科学者たちが動植物の調査を行う過程に異例に30余羽を観察した。

これは、全地球的な数の1%以上に及ぶもので、文徳渡り鳥保護区の自然地理的位置と渡り鳥生息条件の有利さをいま一度立証している。

文徳渡り鳥保護区(1995年に設定)は、昨年に国際的に重要な湿地リスト(ラムサール対象地目録)に登録されてラムサール協約に加盟され、東アジア・大洋州渡り鳥移動ルートの連結網地域に登録された。

同保護区では、22種の世界的な絶滅危機種の水鳥とマガンをはじめとする全地球的、あるいは東アジア地域の数の1%以上に及ぶ水鳥が生息している。

特に、春季、秋季の移行時期にはアヒル、シギ類など120余種に8万余羽の水鳥が同保護区で棲んでいる。

朝鮮では、東・西海沿岸に30余りの渡り鳥および湿地保護区を設定して国家的な関心の中でその保護対策を徹底的に講じている。---