若い女医の死で幕を閉じた北朝鮮「恐怖病棟」での出来事

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A医師は、患者に適切な治療を行わず死に至らしめたとの容疑で逮捕され、予審(捜査終了後起訴までの追加捜査、取り調べ)に身柄を移された。その後、半年に渡って極めて厳しい取り調べを受けた。拷問が伴ったであろうことは想像に難くない。

北朝鮮の刑法198条には、医療関係者の医療ミスに対する最高刑は労働教化刑(懲役刑)3年と定められているにもかかわらず、A医師は保安署の内部で処刑された。

しばらくしてからA医師処刑の話が三池淵の町に広がった。医療事故で処刑という極端に重い処分に、市民の間では「薬がなかったのに、医者の罪はそんなに重いのか」「人間の命はハエの命も同然」などと怒りや嘆きの声が飛び交った。

情報筋は、ことの背景を次のように説明した。