悠久で独特な朝鮮民族の茶文化
先日、記者は社会科学院歴史研究所の曹喜勝氏(博士)に会って悠久で独特な民族の茶文化について話し合った。
曹喜勝氏は、わが民族は三国時代(高句麗、百済、新羅)から茶の木を栽培し、茶を好んで飲んだと述べ、次のように語った。
茶の木を大々的に栽培し、全国的規模で茶を飲んだのは高麗時代からである。
茶文化が発展しながら、高麗には茶の葉の栽培と調理、販売など、茶関連の行政実務にたずさわる「茶房」のような国家的な官庁まで設けられた。
高麗茶は、当時の特産物として有名であった。
高麗人は、茶を飲む楽しみは味と香りとともに容器を鑑賞するところにあると見なした。
それゆえ、茶わんに対する関心が高かったし、高麗青磁の特性を活かした翡色(ひしょく)磁器茶わんをよく使用した。
朝鮮封建王朝時代にも、茶飲みは引き続き継がれた。
当時の人々は、薬効の成分が多い各種の木の実と根、葉などを干し、水に浸してあくを抜いたり、煎じてつくった茶を飲んだ。
19世紀中葉に出版された図書「五州衍文長箋散稿」には、朝鮮人が好んで飲んだ茶として梅茶、キク茶、朝鮮人参茶、麦茶、ショウガミカン茶などが記録されている。
このように一つの風習になった朝鮮民族の茶文化は、労働党時代にいっそう開花し、発展した。
金日成主席と金正日総書記の人民愛がこもっている恩情茶(緑茶、紅茶、鉄管音茶)をはじめ、健康によい茶が各地の商業機関と茶屋でサービスされている。
恩情茶は、黄海南道康翎郡と江原道高城郡で多く栽培されている。---