北朝鮮、地下教会の主導者3人を処刑
北朝鮮で地下教会を営んでいたキリスト教徒が逮捕され、主導者3人が処刑されたと脱北者団体のNK知識人連帯が明らかにした。
![地下教会を営んでいた容疑で逮捕、処刑されたリ・ヒョノクさんの公民証(画像:デイリーNK)](https://dailynk.jp/wp-content/uploads/2010/08/ee085bd78f08dec7c22ae87e411f968f.gif)
同団体によると、5月中旬に平安南道平城市九月洞で地下教会を営んでいた住民23人が保衛部(秘密警察)に逮捕された。
取り調べで主導者と判明した3人は処刑され、残りの20人は燿徳政治犯収容所に送られた。
この3人は、私事旅行で中国に行った際にキリスト教に接し、北朝鮮で家族や親戚、知人にキリスト教を布教したと伝えられている。
保衛部は平城だけでなく新義州地域での布教活動が確認され、捜査を拡大している。
新義州でも、信者と接触した住民数人が逮捕され、取り調べを受けている。生活が苦しくなり、人々が迷信や宗教に簡単に陥っている。当局もそれをよくわかっており、厳罰に処するものと思われる。
北朝鮮は、平壌にポンス教会とチルゴ教会を建設し、宗教の自由があるかのように宣伝しているが、地下教会に通っていることが発覚すれば、主導者は死刑、一般信者は収容所送りにするのが一般的だ。
米国の独立的政府機関国際宗教自由委員会(USCIRF)は、4月に「2010年度国際宗教自由例年報告書」を発表し、北朝鮮を世界最悪の宗教弾圧国だと指摘した。