金正恩が演出した「処刑場の妊婦」の残酷ショー

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たとえば2017年には、当時妊娠6カ月だった女性が自宅で踊る動画が出回り、その中で故金日成主席の肖像画を指差すしぐさが問題視され、公開処刑されたという。

妊婦と公開処刑に関わるエピソードはほかにもある。2014年10月のある日の出来事である。

その日、平壌市南部にある力浦(リョクポ)区域の河川敷には、多数の住民が集まっていた。軍需物資を横領して逮捕された将校と、その妻である30代女性の公開処刑が予告されていたためだ。

直前の緊急指令

2人は猿ぐつわを噛まされ、黒い布で目隠しされた状態で、杭に縛り付けられていた。軍の検察官と裁判官が判決を読み上げたのに続き、射手を務める兵士たちが位置に着いた。