“敵”より”自国経済”を壊滅させる、金正恩「幻の艦隊」の危うい船出
背景には、「核搭載巡航ミサイルの海上運用」や「戦略兵器国家」の演出があるとみられる。
(参考記事:【写真】「ひっくり返るしかない」金正恩”戦略原潜”の異形の姿)
ただ、その代償は確実に国内へ跳ね返る。
北朝鮮では現在、食糧事情も悪化傾向にあり、農村部では一日一食に近い生活を強いられる住民もいるとされる。そこへ海軍のための重油確保の負担がのしかかれば、たたでさえ脆弱なエネルギー供給はますます細り、農業や輸送、工場稼働への打撃はさらに深刻化しかねない。
前出の脱北官僚は「金正恩政権は“見せる軍事力”を最優先している。実際に維持可能かどうかは二の次だ」と語る。
(参考記事:【写真】金正恩が派兵の「血の代償」としてプーチンにつかまされた“ポンコツ対空兵器”)
華々しく就役する「崔賢」号。しかし、その船出は“敵艦隊との戦い”ではなく、自国経済との消耗戦の始まりなのかもしれない。