「これほど酷いとは」北朝鮮農村の“限界欠乏”に都市青年ら衝撃
北朝鮮の金正恩総書記は2024年、毎年20の市・郡に軽工業工場を10年間にわたり新設する「地方発展20×10政策」を打ち出した。そして、当局はこれに基づいて建設された工場が正常に稼働していると宣伝しているが、実際には地方の農村部にある商店はいまだに商品がほとんど並んでいない状況が続いていることが分かった。
平安北道の消息筋は22日、韓国デイリーNKに対し、「新義州市の複数の学校の学生が農村支援のため東倉郡や碧潼郡などの山間部の農村を訪れ、現地の実情に衝撃を受けた」とし、「特に農村の商店で物資供給が極めて劣悪な状況を目の当たりにし、驚いたという話が多かった」と伝えた。
当局はこれまで、新設された工場で生産された製品が商業ネットワークを通じて住民に安定的に供給され、住民生活が実質的に改善していると宣伝してきた。
しかし、学生たちが農村で実際に目にした光景は、当局の宣伝とは大きく異なっていた。農村部の商店には基本的な食料品や日用品さえほとんどなく、住民はお金があっても商店で必要な物を手に入れることが難しい状況だったという。
消息筋は、「商店とはいっても、新義州市内の学校前にある清涼飲料水の売店よりも商品の種類が少なく、陳列棚が空のままになっている店も少なくない」と説明。その上で、「農村支援に参加した学生の間からは『地方工業工場ではあれほど大量に生産しているというのに、なぜ商店には商品がないのか』『農村の現実がこれほどひどいとは思わなかった』といった反応が聞かれた」と語った。
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さらに学生たちが驚いたのは、商店にわずかに並んでいた商品も、農村支援期間中に都市部から人が訪れることに合わせて一時的に搬入されたものだった点だった。
消息筋は、「学生たちが戻ってきて最も多く口にしているのは『地方工業工場で生産された製品はいったいどこへ行っているのか』という疑問だ」とし、「国は地方工業工場の正常生産による成果が現れていると宣伝しているが、実際の地方農村の生活現場では、その成果を実感できないという声が出ている」と付け加えた。