金正恩氏のお出掛けを減少させた「トイレ問題と生命の危機」

2016年の北朝鮮を振り返る(11)

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韓国の統一省は10月末、金正恩党委員長が公式登場する回数が、年々減少しているという分析結果を明らかにした。2013年は212回だった公開活動の回数は、2014年は172回、2015年は153回。そして、2016年は11月末の時点で約110回だった。

自己顕示欲が強いといわれている金正恩氏の公開活動、いわば「お出かけ」が激減している理由としてまず考えられるのが一般庶民の反感だ。

金正恩氏のトイレ事情

北朝鮮の国民は体制に従順と思われがちだが、多かれ少なかれ何らかの反感を持っている。