金正恩氏のお出掛けを減少させた「トイレ問題と生命の危機」
古くは、2004年春に起きた龍川(リョンチョン)駅爆発事故だ。訪中した金正日総書記を乗せた特別列車が通過したしばらく後に大爆発が起きた。この出来事はいまもって、「暗殺計画」の可能性をはらむミステリーとして語られている。 昨年10月初めには、北朝鮮の葛麻(カルマ)飛行場で、金正恩氏の視察前日に大量の爆薬が見つかった。今年5月には、36年ぶりの朝鮮労働党第7回大会が開かれている最中、地方の「人民委員会(日本の役所に相当)」に対する放火事件が発生した。
(参考記事:北朝鮮でも「クーデター未遂」が起きていた)今の北朝鮮で金正恩体制に対して、組織的に行動を起こす大規模な反体制勢力が存在するとは考えづらいが、いずれも注目すべき事件ではある。