金正恩氏「屈辱の夏」から始まった東アジアの危機

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朝日も指摘しているとおり、朴政権は当初、北朝鮮との対話に意欲的だった。経済成長が頭打ちとなった韓国は、閉塞感を打破するためのフロンティア(新天地)を求めているためだ。そして朝日によれば、「15年夏の地雷爆発事件の緊張を緩和した南北合意で、『朴政権の主張の正当性が証明された』(当時の関係者)として、政権内の雰囲気が高揚した」という。

ここで言われている地雷爆発事件とは、北朝鮮が非武装地帯に仕掛けた地雷で韓国軍兵士らが接触。爆風で身体の一部を吹き飛ばされたのをきっかけに、南北が一触即発の事態に突入した出来事のことだ。

(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間

幸いにも対話によって衝突が回避されたのは、朝日の指摘するとおりだ。