金正恩氏「屈辱の夏」から始まった東アジアの危機

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「だが、15年10月の米韓首脳会談で米国が、北朝鮮の非核化に向けた行動なしに対話に応じるべきではないと強く主張。朴政権は南北対決路線に急旋回し、現代峨山関係者の訪朝も立ち消えになった。12月に南北の当局者会談が決裂した後、朴前大統領は正恩氏を指導者から退ける工作を進める政策の決裁書にサインした」

なるほど、と思える部分もあるが、これはいささか説明不足の感が否めない。

2015年10月の米韓首脳会談で発表された共同声明の内容は概ね、国際社会が北朝鮮を核保有国として認めることはないし、開発を継続するなら代償を払わせる。しかし開発を完全に放棄するならば、より良い未来を約束しよう――というものだった。