ロシアW杯の裏に「残酷物語」 北朝鮮労働者が受ける虐待

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海外に派遣された北朝鮮労働者の人権が著しく侵害されていることは、すでに国際社会の知るところとなっている。本欄でも、ロシアの建設現場で、労働者の身体に危害が加えられるなどの極めて深刻な事態が起きていることを報じているが、ヨシマルの報道によって、改めて裏付けされた形だ。

例えば、昨年にはロシアのハバロフスクである北朝鮮労働者が現場から逃走する事件が発生。この労働者は発見され、監視役として派遣されていた国家安全保衛部員(秘密警察)に連行された。その後、見せしめのためひどい暴行を受けた。監視役は労働者が、再び逃げられないようにアキレス腱を切ったり、掘削機で足を叩き潰したりするなど、非道の限りを尽くしている。

(参考記事:アキレス腱切断、掘削機で足を潰す…北朝鮮労働者に加えられる残虐行為

ヨシマルによると、クレフスキー・スタジアムの建設には、少なくとも110人の北朝鮮労働者が動員されたという。