死傷者1500人、龍川大爆発事故…北朝鮮「暗殺未遂説」のミステリー

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「TNTは、簡単には爆発しないんです。全量を効果的に起爆するには、相当な数の雷管を挿し込む必要がある。監視の厳しい北朝鮮でそれだけのものを天井裏に仕掛けるなんて、ちょっと想像するのが難しいですね」

しかし北朝鮮でなくとも、それだけの爆薬が最高指導者の視察予定地でみつかったとしたら大ニュースだ。それに北朝鮮では過去にもこれとよく似た「怪事件」が起きている。

第2次小泉再訪朝の1ヶ月前の2004年4月22日午後、中朝国境に近い北朝鮮の龍川(リョンチョン)駅で、文字通り大地を揺るがす大爆発が起こった。半径数百メートル以内にある8千棟の建物が吹き飛び、包括的核実験禁止条約機構の地震波データは小型原爆並みの衝撃を感知した。