「金正恩は、中で殺している」北朝鮮の処刑方法に変化
黄海南道(ファンヘナムド)碧城(ピョクソン)在住で2017年度に脱北した人は、同年2月に麻薬と韓流ドラマの視聴、流通で20人が銃殺されたと証言した。また、別の脱北者は、2015年3月に平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)で、3〜40代男性5人が、同じ容疑で銃殺されたと証言している。
かつては軽い処罰だった韓流ドラマの視聴、流通に対する処罰が強化されたのは、2013年4月に金正恩氏が「録画媒体を見たり売ったりした者は、労働鍛錬隊または教化所(刑務所)送りにせよ」との指示を下してからだ。
通常は3年から15年の実刑判決が下されるが、同年9月には両江道の三池淵(サムジヨン)で、韓流ドラマを見たり、K-POPを聞いたり、売った者は死刑にするという布告があり、実際に見せしめとして処刑が行われたとする証言もある。また、両江道の恵山でも農林大学の学生を含む3人が、麻薬と韓流ドラマの流通に関わったとして銃殺された。
ある女子大生は、韓流ビデオのファイルを持っていたというだけで拷問され、悲惨な運命に追いやられた。(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)
一方、処刑が行われる形には変化が見える。