「南北首脳会談? もう関心ないね」北朝鮮国民のシラけた本音
しかし北朝鮮国民の中には、朗報を待ちくたびれた挙句、首脳会談にもはや何の関心も持てない人々が少なくないようだ。
両江道(リャンガンド)の内部情報筋は17日、デイリーNKとの電話取材に対し「最初の首脳会談のときは、すぐにでも南北交流が活性化されて経済的な大事変でも起きるかと思って歓迎したが、数カ月が経っても支援(物資)ひとつ手に入らず、もう特別な期待などしていない」と語った。
北朝鮮国民が国家に対して不信感を抱くのは、今に始まったことではない。
(参考記事:「何かがおかしい…」国のやり方を疑い始めた北朝鮮の人々)しかし4月に行われた1回目の首脳会談の際、北朝鮮当局はその意義を大々的に宣伝した。これはもちろん、これまでもメディア戦略を自ら統括してきたと見られる金正恩氏が、直接指揮を取ったものであったはずだ。
(参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか)そうして大きな期待を持たされながら、それを地に落とされたショックはやはり大きかったようだ。