北朝鮮、「観光客100万人誘致を目指せ!」 観光活性化に特大級の大風呂敷
「わざわざスキーをするため北朝鮮まで行く旅行客はいないだろう。北朝鮮は世界の需要がまったく読めていない」
北朝鮮の観光政策は、「観光客が北朝鮮に何を求めているか」を全く考慮せず、「見せたいものだけを見せる」という旧社会主義国が行っていた観光スタイルにとらわれている。
その最たる例が、外国人観光客にとって最も人気のある見どころの一つ「市場」だ。
ラオスを話しにもどそう。ラオスの古都「ルアンパバーン」で王宮、寺院、自然と並ぶ名物の一つが、毎晩開かれるナイトマーケットだ。町の目抜き通りを数百メートルに渡って、周辺の村人が持ち寄った民芸品やお土産物を売る市場が広がる。
ところが、北朝鮮では羅先経済特区を除き、市場には連れて行ってもらえない。また、写真撮影は厳重に禁じられているというのも、観光客には理解しがたい。昨年、北朝鮮を訪れた観光客は次のように語った。