脱北者に対する拷問・性的暴行・乳児殺しの実態
- キム・ユンファン氏は、元北朝鮮の国民と一緒に働き、彼らを中国で援助しているが、ソウルの公聴会で調査委員会の前で証言した。
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純血の朝鮮民族でない子供に対する侮蔑は、当局者たちや警備員たちの間だけでなく、一般的に北朝鮮の社会に存在すると信じられている。元国家安全保衛部の役人の証言によると、強制堕胎は「純血でない」子供を持つことによる、後々の差別から女性を守る恩恵があるとされる理由でもって、行われている。
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強制堕胎はまた、北朝鮮を出て、中国で妊娠した女性へのさらなる罰としても意図されている。
- ある証人は調査委員会に、女性たちは反逆(すなわち、中国に行ったこと)の罰の一つの形として、強制堕胎をさせられた、と語った。
- 女性グループの元委員は、(彼女の委員としての範囲内で)、送還された女性への強制堕胎を彼女自身、目撃した。北朝鮮に送還された女性を対象にしている強制堕胎の方策があると証言した。中国で妊娠した女性は、その父親の民族にかかわらず、例外なく強制堕胎させられると述べた。しかしながら、これは病院でおこなわれなかった。そうではなく、警備員が妊婦を打ったり、骨の折れる激しい仕事を課したりした。証人はある妊婦が2007年に北部の収容所(尋問拘留所)で国家安全保衛部員に打たれるのを個人的に見た。警備員は妊婦である拘留者の名を呼び、北朝鮮では中国人の子孫は生まれることはできない、と言っていた。係員は言葉の虐待や肉体的に虐待をした。彼女はただちに流産した。胎児は捨てられた。
- 別の元役人は、(1996年から2000年に)送還された女性に強制堕胎をするようにという特別な指示はなかったが、行った調査員は罰せられるのではなく、賞賛された。