「乱れる性」に必死で抵抗する金正恩氏

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北朝鮮で売買春が拡大したのは、1990年代中頃からのことだ。「苦難の行軍」と呼ばれる大飢饉を背景に、家族を養うため女性が売春に走らざるをえない状況が生まれたのだ。

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その後、食糧難は改善に向かったものの、いまも似たような状況が残っている。社会主義的な計画経済が破たんし、なし崩し的に市場経済化が進む中で貧富の差が拡大。農村や貧困層の女性たちの中には、売春でもしなければ食べていけない人々が少なからずいるのだ。

5年前には女子大生らによる売春行為に関する治安当局の内部資料が流出。「通勤時間にバス停や駅で集団的に売淫行為を行っている」という驚くべき実態が明らかになった。