「異常な女性遍歴」が原因か…実は「父親嫌い」だった金正恩氏

もっとも読まれている記事:北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面
「偉大性教育で重要なのは、首領は人民とかけ離れた存在ではなく、人民と生死苦楽をともにし、人民の幸福のために献身する、人民の領導者であるということを、深く認識させることです。もし、偉大性を強調するために、首領の革命活動と風貌を神秘化するならば、真実を隠してしまうことになります」

これは、金正日氏に対する「強烈な皮肉」だ。金正日氏は、自らの父(正恩氏には祖父)である故金日成主席の神格化を主導し、体制の基盤を固めた。また、自分自身は容易に外部に姿をさらさず、謎めいた雰囲気を身にまとい続けていた。

金正恩氏が否定した「神秘化された首領」とは、金正日氏に他ならないのだ。

幼少のころから

金正恩氏の最高指導者としての正統性は、祖父から父、そして自分へと流れる「白頭(ペクトゥ)の血統」に全面的に依拠している。それにもかかわらず先代の指導者を(婉曲にとはいえ)批判するとは、まさに前代未聞のことだ。