死者数百人の事故が多発する北朝鮮の「阿鼻叫喚列車」
軍の部隊が現場に急行し、一帯を封鎖。48時間ぶっ通しで怪我人の救護、犠牲者の遺体の収容など事故の収拾に当たった。あまりにも悲惨な現場であったため、作業に当たる者は酒を飲まずしては目の前の光景を直視できないほどだったという。
脱北し、韓国の朝鮮日報記者となった姜哲煥(カン・チョルファン)氏は、それからしばらくして事故現場を通過した。橋から下を見下ろすと、川の水が血で赤く染まり、車両の残骸が谷底のあちこちに転がっていたという。
鉄筋に「串刺し」
実際に事故現場を見た人の証言は伝えられていないが、前述の平壌開城高速道路の橋崩落事故の現場とさほど変わらない惨状が広がっていたことだろう。以下、現場の状況を伝える証言から一部を抜粋した。