「自力更生で敵対勢力に打撃を」党総会で金正恩氏
総会では、金正恩党委員長が報告を行い「最近行われた朝米首脳会談の基本趣旨と党の立場について明らかにし、わが国の条件と実情に合い、われわれの力と技術、資源に依拠した自立的民族経済に基づいて自力更生の旗印高く社会主義建設をいっそう力強く前進させていくことで、制裁によってわれわれを屈服させられるとして血眼になって誤った判断をする敵対勢力に深刻な打撃を与えるべきであると述べた」という。
ただ金正恩氏は、「敵対勢力」が具体的に誰であるかは明示せず、米国に対する直接的な非難も行わなかった。核兵器や弾道ミサイル開発についても言及していない。
総会ではまた、11日の最高人民会議第14期第1回会議に提出する国家指導機関構成案が決定されたほか、党中央委員らの人事も発表された。
人事では金才龍(キム・ジェリョン)、李萬建(リ・マンゴン)、崔輝(チェ・フィ)、朴太徳(テ・ドクス)、金秀吉(キム・スギル)、太亨徹(テ・ヒョンチョル)、鄭京擇(チョン・ギョンテク)の各氏が党中央委員会政治局委員に、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、金徳訓(キム・ドックン)、李龍男(リ・リョンナム)、朴正男(パク・チョンナム)、李煕用(イ・ヒヨン)、趙春龍(チョ・チュンリョン)の各氏が同政治局委員候補に補欠選挙された。
また朴奉珠(パク・ポンジュ)、李萬建(リ・マンゴン)の両氏が党中央委員会副委員長に選挙された。
同通信の報道全文は次のとおり。
朝鮮労働党中央委員会第7期第4回総会に関する報道
【平壌4月11日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会第7期第4回総会が10日、党中央委員会本部庁舎で行われた。
朝鮮労働党の金正恩委員長が、総会を指導した。
総会には、朝鮮労働党中央委員会の政治局常務委員会委員と政治局委員、委員候補、党中央委員会の委員、委員候補、党中央検査委員会委員が参加した。
党中央委員会の一部の部署の副部長とその他のメンバーが、オブザーバーとして出席した。
党中央委員会政治局の委任によって、朝鮮労働党の金正恩委員長が司会した。
総会には、次のような議案が上程された。
1.社会主義建設で自力更生の旗印をより高く掲げていくことについて
2.最高人民会議第14期第1回会議に提出する国家指導機関構成案について
3.組織問題
総会では、第1の議案が討議された。
金正恩委員長が、第1の議案に対する報告を行った。