【北朝鮮国民インタビュー】「国が電気を供給してくれていた時代に未練はない」

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「国定の電気料金が上がったとの話は聞いたことがない。国が電気を供給しないのに、料金を上げても意味がない。工場や企業所周辺にある家では1日に数時間電気を使えるが、工場の配電部に毎月50ドル(約5600円)の電気代を支払っている」

ー政府が電力積算計(メーター)を設置せよと指示したらしいが

「上からの指示があったのは確かだが、一般家庭には普及していない。電気を供給しないのに電力積算計を設置して何の意味があるのかと呆れている。当局は電力積算計の設置費用として1世帯40ドル(約4500円)を支払えと言ってきたが、電気が来る保証がないので立ち消えになった。電気を1日に数時間でも供給してくれるのなら、カネを払ってでも(電力積算計)を設置するが、今のところは設置しようという人は少ない」

従来、電気料金は一律だったが、平壌や咸興(ハムン)などでは使った電気の量に応じて料金を払うシステムに変更するため、電力積算計の設置が進められている。しかし、料金が大幅に値上げとなるため、市民の抵抗に遭っている。