「米国の利益に深刻な被害」文在寅氏の“感覚のズレ”に募る警戒感

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外交問題評議会(CFR)シニア・フェローのスコット・スナイダー氏は米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対し、「米国はGSOMIAが交渉のカードに使われることなど想定していない」としながら、「GSOMIAは韓国と日本の2国間関係だけでなく、米国を含む3者の協力とも密接に関係しているだけに、これを解体しようとする行動は、韓国に致命的な結果をもたらす」と指摘している。

また、在日米国大使館の首席公使などを歴任したジェームス・ズムワルト米国笹川平和財団代表もVOAの記事で、「韓国がGSOMIAを破棄するならば、北東アジアにおける米国の利益に深刻な被害を及ぼすだろう」との警告を発している。

もちろん、韓国国内にも冷静な意見はある。聯合ニュースによれば、予備役将官らの団体である「大韓民国守護予備役将星団」は7日、韓国政府によるGSOMIA破棄に反対する声明を発表。「中国がロシアや北との軍事的結束を基に周辺国に圧力をかける新冷戦時代において、GSOMIAは韓日安保協力の懸け橋、韓米日の3カ国安保(協力)の足掛かり」だと強調した。

しかし問題は、文在寅大統領がこうした「安保イメージ」を共有しているかどうかだ。