北朝鮮のテレビマンはつらいよ

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張成沢の場合、処刑されてから時には不自然な加工までされて公式映像から徹底的に痕跡が削除されたことは記憶に新しい。

しかし、サイトならともかく、次から次へと粛清される人物の痕跡を削除しなければならない朝鮮中央テレビのイルクン(働き手、活動家)達は相当大変な作業をしていることだろう。

私は一時期テレビ番組の制作現場にいたことがある。つい先日も、韓国・珍島沖で発生した旅客船沈没事故を伝えるニュース番組制作現場に通訳として立ち会う機会があった。オンエアのギリギリまでハードワークをこなすテレビマン達を端から見ながら、改めてテレビ番組制作の苦労を思い知った。

朝鮮中央テレビの制作現場でも、死にものぐるいで「粛清人物の削除作業」がされていることは想像に難くない。おそらく日本のテレビ制作現場と同じく、怒号が飛び交うなかで編集作業をしているのではなかろうか。