韓国国会が今月2日の本会議で議決した来年度の国防予算は52兆8401億ウォン(約5兆300億円)で、前年比で5.4%も増えている。新型コロナウイルスで国家財政が打撃を受けながらも、文在寅大統領が昨年8月15日の演説で国民に約束した「誰も揺るがすことのできない国」に向け、軍事力増強の決意を示したものと見える。 しかし、新兵器導入構想の中でも話題の中心になってきた軽空母関連の予算は、研究用とシンポジウム開催のための1億ウォン(約950万円)しか割り当てられなかった。防衛事業庁が1 ...

韓国の与党「共に民主党」は2日の国会外交統一委員会で、北朝鮮に向けた体制批判のビラ散布の禁止を盛り込んだ「南北関係発展に関する法律」改正案を単独で強行採決した。 改正案は、軍事境界線一帯でビラを散布するなど南北合意書に違反する行為を行った場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約280万円)以下の罰金に処することができると定めている。与党が圧倒的多数を握る国会本会議での採決を経て、成立する見込みだ。 野党は「憲法が保障する表現の自由を制限する」として猛反対してきたが、与党 ...

韓国の文在寅大統領は30日に主宰した首席秘書官・補佐官会議で、次のように発言した。 「すべての公職者は国民だけに奉仕すべきで、より良い国づくりのための役割を果たすべきです。所属する部署や集団の利益ではなく、共同体の利益を重んじる先公後私(滅私奉公)の姿勢で危機を乗り越え、激変の時代を切り開いていかねければなりません。過去の慣行や文化から抜け出せなければ、急変する世界的潮流から落伍するしかないでしょう」 何のことかと言うと、最近の政権と検察の対立を巡り、検察側に「態度を改めろ」 ...

韓国の文在寅政権と検察当局との対立が激しさを増している。秋美愛法相は24日、与党や政府高官の不正に鋭く切り込んできた尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長の職務執行停止を命じた。尹氏はこれに反発し、裁判所に命令の執行停止を申し立てた。その裁判が30日に行われる。 秋美愛氏はすでに指揮権を乱発し、尹錫悦氏が捜査指揮を出来ないよう手足を縛っている。尹氏本人が「世間が言うように、私は植物総長も同然」だと語っているくらいだ。それでも秋氏が攻撃の手を緩めないのは何故か。自分の息子が兵役に絡む ...

韓国の文在寅大統領の「30年来の友人」が当選した蔚山(ウルサン)市長選に不当に介入したとして、韓国のソウル中央地検は2020年1月29日、現職市長と政府高官ら13人を公職選挙法違反などで在宅起訴した。 起訴された面々には宋哲鎬(ソン・チョロ)蔚山市長と黄雲夏(ファン・ウナ)元蔚山地方警察庁長のほか、韓秉道(ハン・ビョンド)元政務首席秘書官、白元宇(ペク・ウォヌ)元民情秘書官、朴炯哲(パク・ヒョンチョル)元反腐敗秘書官、チャン・ファンソク元均衡発展秘書官室先任行政官、ムン・ヘジ ...

韓国の秋美愛(チュ・ミエ)法相が24日、与党や政府高官の不正に鋭く切り込んできた尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長の職務停止を命令したと発表したことを受けて、韓国メディアが一斉に批判を展開している。文在寅政権寄りの報道を行ってきた京郷新聞やハンギョレ新聞も、今回は批判的あるいは慎重な姿勢だ。政権に気を使っているのは、御用メディアの烙印を押されて久しい公共放送のKBSとMBCぐらいだろうか。 識者も猛反発している。特に、文在寅政権の支持者から最も先鋭な批判者に転じた陳重権(チン・ ...

韓国の秋美愛(チュ・ミエ)法相は24日、尹錫悦(ユン・ソギョル)検察総長の懲戒請求を行い、職務停止を命令したと発表した。法相が現役検事総長の職務停止を命じるのは、史上初の事態である。 秋法相は発表に伴い、尹総長が「(違法行為の疑いのあった)メディア社主と不適切な接触を持ち、チョ・グク前法相事件などで裁判所に対して違法な査察を行い、政治的中立に対する総長としての威厳と信望を損ねた」などなど、尹総長の様々な規律違反を理由として列挙したが、韓国メディアの報道にコメントを寄せた専門家 ...

中国の王毅国務委員(外交担当)兼外相が25日から韓国を訪問する。同氏のソウル訪問は昨年12月以来、約1年ぶりで、新型コロナウイルスの感染拡大以降で初めてだ。 これを受け、韓国の一部で緊張感が漂っている。朝鮮日報は同氏の訪問について、次のように書いている。 「韓米日三角共助を通じた中国に対するけん制の動きを懸念してきた中国としては、米国主導の多国間安保協議体クアッド(Quad)など米中対立懸案に対する中国の立場を説明し、韓国の協力と理解を求めるものと見られる」 この間、韓国政府 ...

最近、韓国の要人が相次いで日本を訪問し、菅義偉首相と面談した。まず、情報機関である国家情報院の朴智元(パク・チウォン)院長が8日から訪問。続いて12日から、金振杓(キム・ジンピョ)会長ら韓日議員連盟の代表らが日本を訪れた。 日韓関係が「戦後最悪」とも言われる状況にあって、朴氏の訪日は「何か動きが出るのか」という期待を抱かせた。歴史的に、国情院長は北朝鮮との対話でも重要な役割を果たしてきており、今回も特別なミッションを担っているかもしれないと思わせたのだ。 結果的に、朴氏や議連 ...

8月末に韓国で発売されたベストセラー対談集『一度も経験したことのない国』では、文在寅政権誕生の原動力となった「586政治エリート」の堕落ぶりが辛辣に批判されている。著者の中でもTBS(交通放送)のカン・ヤング記者は、彼らは「私益追及集団」に成り下がったと切って捨てている。また、陳重権(チン・ジュンゴン)元東洋大学教授は「既得権勢力の世代の再生産段階に入った」と指摘。徐珉(ソ・ミン)壇国大学教授も、586政治エリートの不透明なカネの流れに言及した。 ※※※※※※※※※※※※※※ ...

韓国の進歩系知識人たちが、かつて支持した文在寅政権に反旗を翻す形で出した対談集『一度も経験したことのない国』は、8月末から4週連続でベストセラー第1位になった。5人の著者たちはプロローグで、次のように慨嘆している。 (文在寅政権が誕生して間もなく)経済は奈落の底に落ち、不動産は暴騰しました。日本との関係はこれ以上悪くなりようがないほどに悪化し、米国との関係も軋みました。南北関係は朴槿恵政権の時代に戻りました。不平等と(格差の)両極化はいっそうひどくなり、出生率は記録的に落ち続 ...

8月末に韓国で発売されたベストセラー対談集『一度も経験したことのない国』の話題が、最近になり日本でも紹介されている。2週間早く発売された『検察改革とロウソク市民』というタイトルの本が別名「曺国(チョ・グク)白書」と呼ばれるのに対し、同書は「曺国黒書」と呼ばれる。 「白書」は娘の不正入学や学歴の偽造、一家の不透明な投資ビジネスなどの疑惑に塗れて辞任した曺国前法相を擁護しているのに対し、「黒書」は疑惑の闇の深さと背景に光を当てようとするものだ。本の売れ行きは「黒書」の圧勝で、韓国 ...

韓国の文在寅政権が最近、軽空母の導入構想を推進する中、韓国の月刊誌「新東亜」2020年10月号は、「韓国型航空母艦、このままでは7兆ウォンの標的艦に」と題したイ・イル自主防衛ネットワーク事務局長のレポートを掲載した。 軍の空母導入妥当性評価に民間研究員として参加したイ氏は、韓国軍が軽空母を導入することの非効率性について、次のように指摘している。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 韓国型空母が姿を現す2030年代半ば、中国は少なくとも4隻の大型空母を、日本は少 ...

15日投開票の韓国総選挙は革新系与党が圧勝し、定数300の5分の3となる180議席を確保した。革新系政党が単独で過半数の議席を得たのは2004年の総選挙以来16年ぶりで、今後は単独で法案を処理することが可能となる。 保守系の最大野党・未来統合党はソウル市の選挙区から出馬した黄教安(ファン・ギョアン)代表が、与党の李洛淵(イ・ナギョン)前首相にとの一騎打ちに敗れて落選。また、昨年まで院内代表として黄氏とツートップを務めてきた元祖「美人過ぎる国会議員」の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォ ...

開発費に8兆ウォン(約7400億円)以上が投入される韓国の次期戦闘機(KF-X)事業に暗雲が立ち込めていると、韓国メディアが報じている。(参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は) 2016年1月に開始され、昨年6月に基本設計が完了したKF-Xは、ハードウェアとソフトウェアの詳細設計を完了して部品製作が進行中とされる。試作1号機は2022年上半期の初飛行が目標で、2026年までに開発完了の予定となっている。(【動画】韓国が開発中の次期戦闘機KF- ...

今後の対米・対日関係の成り行きに、韓国が緊張している。 保守系全国紙の東亜日報、朝鮮日報、中央日報は揃って、日本経済新聞(2日付)が掲載したマーク・ナッパー米国務省副次官補(韓国・日本担当)のインタビューと、読売新聞(同)のジョセフ・ヤング駐日米国臨時代理大使のインタビューに言及した。 両氏のインタビューはともに、韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了(破棄)を宣言したことについて、撤回を求める内容だ。GSOMIAは今月22日いっぱいで期限切れとなる。 ...