「文在寅一派はこうして腐敗した」韓国知識人”反旗のベストセラー”が暴く闇

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 今やっていることを見ていると、彼らが先頭に立って正義を叫んでいたあの人々なのかと、疑ってしまうほどです。結局586の堕落は、学生運動にも否定的な影響をもたらしました。学生運動の経歴は、もはや政治家の資格証ではなくなってしまったじゃないですか。

 進歩政権は(金大中と廬武鉉の)10年にわたり執権しました。その10年間に新しい政治家たちが輸血されたのですが、その核心が386であり、彼らが現在の既得権層になってしまったのです。金大中、廬武鉉大統領の時代には、まだ386も若かったので統制が可能でした。しかし今や586になり、頭が大きくなってしまった。それから師表であった2人(の元大統領)が亡くなった状況で、彼らが党を掌握したのです。文在寅大統領も彼らとの間に線を引くことはできません。なぜなら彼らによって作り上げられたということを、自ら知っているからです。

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気になるのは、徐教授が指摘した586政治エリートの「急速な堕落」だ。その端的な表れが曺国スキャンダルであるのは指摘するまでもないだろうが、著者らは続く対談で、586政治エリートを中心とした新保守勢力が生まれており、現在すでに、その「再生産段階」に入っていると指摘している。

(参考記事:「586世代の私益追及集団が再生産されている」韓国ベストセラーが告発

かつて韓国の「革命」を夢見た勢力が、その真逆とも言える歴史を創造しているとは、皮肉のひと言では言い表せないものを感じる。