「愛猫を助けたかった」金正恩命令に逆らったある一家の悲劇

もっとも読まれている記事:北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面
新型コロナウイルスに対して、「病的」なほどの恐怖心を示す北朝鮮。不確かな情報による対策を行う事例がしばしば報告されている。その一つが猫の抹殺だ。

「ウイルスを持ったまま国境を越えて中国からやってきて国内で広めかねない」との理由で野良猫に対して抹殺令を下す一方で、ペットとして飼われている猫に対しても、殺処分を行うように指示を下した。

必死で隠す

その結果、ネズミが増える結果をもたらしたという。ローマ教皇インノケンティウス8世が1484年、猫はサタンの化身で汚れた存在だと宣告したことで、猫の虐殺が行われ、のちのペスト大流行の遠因となったと言われている。中には飼い主まで魔女扱いされ処刑された事例もあったとのことだが、それから500年以上経った21世紀の北朝鮮で、当時の悲劇を想起させるような出来事が起きた。