金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈(3)日本への「凱旋」と「国母」の夢

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公演後、高ヨンヒは金正日の「側室」として迎えられる。一方、高ギョンテクは平壌の「万景台記念品工場」顧問支配人の地位を得た。この工場は金日成や金正日からの贈り物を製造しており、その支配人ともなれば、異動もなく労働党の幹部クラスの待遇だという。

1973年、万寿台芸術団の踊り子として来日した金正恩氏の母親・高ヨンヒ氏

娘は最高指導者の「側室」、父は最低ランクの工場労働者から最高峰の工場支配人へ。こうして父娘は「出世街道」を登り詰めるが、高ギョンテクは1999年に鬼籍に入る。

実妹は米国へ亡命、高ヨンヒは客死

金正日の「側室」として寵愛を受けた高ヨンヒは、正哲(ジョンチョル)、正恩、与正(ヨジョン)の2男1女を生む。