プーチンが「派兵報酬」払わず金正恩が窮地…「実績乏しい」とロシアが難癖

北朝鮮当局は派兵を決定するにあたり、ロシアの食糧・エネルギー支援により慢性的な経済難を打開できると国内向けに宣伝してきたとされる。しかしチョン氏が解析した衛星データではこうした期待が外れたことが示唆されている。

チョン氏は「もしロシアからの食糧支援があれば、国境地域の物流拠点や輸送ルートで明確な動きが確認できるはずだが、いまのところ痕跡は一切ない」と述べたという。さらにSTによれば、今年の農業生産量は平年並みにとどまり、自給による不足分の補填は不可能な状況だと分析されている。

市場機能が麻痺状態

こうした危機は市場で露呈し始めている。STによると、平壌や咸興、新義州など主要都市では、ここ2週間ほどでコメ価格が50%以上急騰する異常事態が発生。鄭氏は「これは単なる需給不均衡ではなく、北朝鮮経済システム自体の崩壊兆候」と断じたという。