「ロシアに裏切られた」北朝鮮国民が悲鳴…食糧難で”経済崩壊の予兆”
チョン氏は「もしロシアからの食糧支援があれば、国境地域の物流拠点や輸送ルートで明確な動きが確認できるはずだが、いまのところ痕跡は一切ない」と述べたという。さらにSTによれば、今年の農業生産量は平年並みにとどまり、自給による不足分の補填は不可能な状況だと分析されている。
こうした危機は市場で露呈し始めている。STによると、平壌や咸興、新義州など主要都市では、ここ2週間ほどでコメ価格が50%以上急騰する異常事態が発生。鄭氏は「これは単なる需給不均衡ではなく、北朝鮮経済システム自体の崩壊兆候」と断じたという。
住民の間では当初、「ロシアが助けてくれる」という期待があったが、現状は物資が市場に出回らず、食糧確保のため高利貸しに頼る世帯が増加。市場機能が“麻痺状態”に陥りつつあるという。(参考記事:「迷惑だ」プーチンからの贈り物に北朝鮮国民ブチ切れ)
2006年こそ試練
心理面の変化も深刻だ。
