「ロシアに裏切られた」北朝鮮国民が悲鳴…食糧難で”経済崩壊の予兆”

演説では、「海外地域に出兵し、戦闘任務を責任をもって遂行して帰還した工兵連隊の全指揮官、兵士を熱烈に歓迎する」とした上で、「第528工兵連隊は、わが軍の比類なき勇敢さと強大さ、専門性を堂々と代表する誇るべき戦闘隊列だ」と称賛した。

(参考記事:【写真】「北朝鮮の不良弾薬が暴発し吹き飛ぶロシア兵」衝撃の瞬間

同連隊は、党中枢軍事委員会の決定と命令に基づき5月28日に編成され、8月初めに出兵。ロシア連邦クルスク州で地雷除去などの工兵戦闘任務を遂行し、「顕著な戦果を挙げた」と強調された。金正恩氏は、「数年かかっても制圧が困難な広大な危険地帯が、3カ月にも満たない短期間で安全地帯に転換される奇跡が成し遂げられた」と述べ、人民軍の「大衆的英雄主義」による成果だとした。

また、「危険な地域に工兵部隊を再び送らなければならなかったその瞬間から今日までの120日間は、一日一日が十年のようだった」と心境を吐露し、「皆がこうして戻ってきたことで、ようやく胸をなで下ろせる」と語った。

北朝鮮当局は、戦死者9人に共和国英雄称号と国旗勲章第1級、戦士の栄誉勲章第1級を授与。連隊の軍旗には自由独立勲章第1級が贈られた。金正恩氏は4・25文化会館中央ホールに設けられた追悼の壁を訪れ、戦死者9人の肖像の前で献花・黙祷し、悲嘆に暮れる遺族とも面会した。