家を捨て、山の中で隠れ住む北朝鮮国民が増加

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中でも慈江道は全面積の98%が山地で、2000メートル級の山に囲まれた人口希薄地帯だ。道庁所在地で人口22万人の江界(カンゲ)ですら、街の中心から3キロも離れると「山奥」のようになる。衛星写真で確認すると、山奥の村からさらに何キロも入ったところにも畑が点在しているのが見える。

慈江道は本来、その地理的特性から軍需産業が集中しており、外部地域からの出入りが厳しく統制されている。

しかし、その統制が効いていないのか、慈江道の山奥には地元の人のみならず、全国から人が集まっているという。家族やきょうだいで山奥に掘っ立て小屋を建てて、山菜、薬草、キノコを採取し、市場で売って最低限の食糧や生活必需品を買い求める生活を送っているという。

登録した居住地に住んでいない住民が増加傾向にあることを受けて、当局は保安署(警察署)を動員して取り締まりに乗り出した。