家を捨て、山の中で隠れ住む北朝鮮国民が増加

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取り締まりに引っかかった人は、居住地と人民班(町内会)に登録して組織生活を強いられるが、そのうちまた逃げてしまうという。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋も、中朝国境に近い穏城(オンソン)から慶源(キョンウォン)にかけての山の中に、居住地が不明確な人々が暮らしているという情報があり、地域の保安署が取り締まりに乗り出したと伝えた。

咸鏡北道は前述の慈江道に比べると、遥かに人口の多い地域だが、海抜1041メートルの甑山(チュンサン)の中腹には、人の手が入ったと思われる土地が多く点在しているのが衛星写真で確認できる。

食べるものは充分とは言えず、水道、ガスなども使えないが、北朝鮮の山間部には、歴史上一度も上水道の恩恵を受けたことがない地域が存在する。そのような地域に住むのも、山の中に住むのも、さほど変わりないとも言えよう。

RFAは2010年12月にも、中国在住の脱北者の証言として、北朝鮮で山の中に住む人が増えていると伝えている。