北朝鮮、「観光客100万人誘致を目指せ!」 観光活性化に特大級の大風呂敷

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世界が高く評価したことから、ラオスを訪れる外国人観光客数は年々増加。1990年にはわずか1万4000人だったが、2011年には272万人、2013年には377万人と13年間で約270倍と驚異的な増加を見せた。

観光業で得られる収入は5億ドルを超えている。同国の1人あたりのGDP(購買力平価)は、わずか4986ドルであり、いかに莫大な観光収入を得ているのかがわかる。(IMF調べ、タイ14383ドル、日本37389ドル、北朝鮮1800ドル)

ラオスは、観光業の振興にあたってインフラ整備は行っているが、巨大な観光施設を建設したわけではない。元からあった自然や文化遺産を新たにパッケージングして魅力ある観光地としてPRを行い、マーケティング調査に基づいて、「シンプルに美しい国、ラオス」を自由に見てもらえるようにしただけだ。

一方の北朝鮮は、金正恩氏の趣味と言ってもいいようなスキー場などの大規模リゾート施設の建設ばかりに投資が偏り、外国人観光客が北朝鮮に望んでいることをあまり考慮しているとは言えない。

見せたいものだけ見せる

北朝鮮を訪れる外国人観光客のうち、圧倒的に多いのは中国人だ。彼らが北朝鮮に求めるのは「60年代の中国のような景色」だ。

北朝鮮の至るところにある政治スローガンは、中国人には郷愁を誘うものだ。