拉致され「妻」として与えられた女性たち
➢ 965: 1978年:レバノン人女性4名の強制的失踪
1978年、レバノン人女性4名がそそのかしによって北朝鮮に連れてこられた。チャールズ・ジェンキンス氏によれば、彼女等は、4名の元米兵の妻となることとなっていた。彼女等は、月給千ドルの秘書業務に東京で就くことになると告げられていた。このうち2名が、ベオグラードを訪問中、拉致されてから1年1か月後に逃亡を果たしたのである。他2名は、元米兵のジェームズ・ドレスノック氏及びジェリー・パリッシュ氏に妻として「与えられた」。北朝鮮に残された拉致被害者のうち1名の母親は、この女性の所在を知るに至り、被害者の解放を求めて交渉した。ジェンキンス氏によれば、(ベオグラードで逃亡した)拉致被害者のうち1名は、北朝鮮を離れる際、パリッシュ氏の子を身籠っていた。このことで、彼女とその家族は困難に直面することになり、彼女は、子供の父親と暮らすため、北朝鮮に戻ることとした。