【対北情報戦の内幕-6-】総連捜査の深層…警察はなぜ公安調査庁に負けたのか
外事警察が、常日頃から「札束で顔を叩いて情報収集する」と蔑む公安調査庁に、完全敗北した瞬間だった。
会議後、激昂した警備局長は、警視庁公安部長と道府県警本部警備部長に対し、朝鮮総連への情報収集強化を即座に指示したと伝えられる。
骨董品並の捜査マニュアル
警視庁だけで数百人、全国では千人を越す対北朝鮮スパイハンターを擁するといわれる外事警察がなぜ、「不要論」さえくすぶり続ける公安調査庁に敗北したのか。その原因について、ある外事警察OBはこう指摘する。